今回の限定モデルでは、バーミンガム大会のロゴカラーを文字盤上のミニッツスケールと日付窓の縁、そしてセラミックベゼルの目盛りに配色した。ヴィヴィッドなカラーをグラデーションのように用いるアプローチは、堅実なロンジンの、それもとくに質実なハイドロコンクエストとしては異例だ。遊び心を感じさせるハイドロコンクエストはそれだけで貴重だろう。
また、ケースバックには、バーミンガム大会のロゴと共に、限定モデルであることを伝える「LIMITED EDITION 1 OUT OF 2022」などのナンバリングがレーザーで記される。注目すべきはこのロゴが正位置にきていることだ。通常、ねじ込み式のケースバックはネジの切り方によって止まる箇所が異なるため、ケースバックのロゴや文字を狙って正面に配置できない。しかし、ケースバックはバヨネット方式でロックされているため、決まった位置にロゴを配置できるのだ。
限定モデルとはいえ、相変わらず価格は25万800円と戦略的。日本ではあまりなじみのないコモンウェルスゲームズではあるが、純粋に時計としての魅力が高いため、購入を躊躇する理由はないだろう。