本モデルは不朽の名作である「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ スポーツ」の特別バリエーションだ。最大の特徴はダイアルのカラーリングにある。まずは前述の爽やかなブルーで彩られた6時位置のサブダイアルとセンターのクロノグラフ針、ダイアル上の円形の溝に注目してほしい。また、このブルーはリュウズにも差し色として使用されており、ダイアルとケースの一体感を高めると共に、細部への繊細な気配りを感じさせる。
この時計が備えたホワイトベースのダイアルも貴重である。24年4月現在、タグ・ホイヤーのレギュラーラインナップに加えられていないからだ。3時位置と9時位置のインダイアルはブラックだ。白と青という爽やかな色味にブラックを加えることで、アクティブな雰囲気のある1本に仕上がった。
なお、ケースバックには限定モデルであることを示す、シリアルナンバーも刻印されている。
タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ スポーツ
クロノグラフムーブメントを搭載したカレラには、風防内にタキメーターを備えるタイプと、ベゼルにタキメーターを備えたタイプの2種類がある。本モデルで採用されたものは後者のスポーツと呼ばれるタイプのものだ。
タグ・ホイヤー自社製ムーブメントCal.TH20-00を本作は搭載している。長らくフラッグシップムーブメントとして君臨した、Cal.ホイヤー02に両方向巻き上げ機構を備えるなどしてアップデートを施した、同社の新しいムーブメントなのだ。